リノベーション失敗の原因は4つ!「もしも」の不安を取り除くコツとは


「リノベーションを失敗してしまう原因は?」「リノベーションを成功させて理想の住まいを計画するためのコツが知りたい」

リノベーションを検討している方の中には、このような悩みをお抱えている方も多いのではないでしょうか。

初めてのリノベーションは「失敗してしまったらどうしよう…」と不安を抱える方が多くいます。

本記事ではリノベーションでよくある4つの失敗例と回避策を紹介します。不安を解消してリノベーションを成功させたい方はぜひ参考にしてください。

Advisor

一級建築士 アドバイザー 西村 一宏

[監修]一級建築士

西村 一宏

リノベーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した設計・施工部門の責任者としてゼロリノベ建築を担う。著者の詳しいプロフィール

Author

“【著者】ゼロリノベ編集部"

[著者]

ゼロリノベ編集部

元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール



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リノベーションでよくある4つの失敗例

失敗しないリノベーション事例2

A子:
うーん…。

アドバイザー:
どうしたんですか?

A子:
中古を買ってリノベーションって、調べれば調べるほど、間取り、壁紙、床材、設備だったらキッチンの仕様とかグレードとか…決めることが本当にたくさん。予算のこともあるし、失敗できないなって思うと不安で。後悔しないためにはどうしたらいいんだろう?

アドバイザー:
その不安はもっともですね。リノベーションで失敗するケースはいくつかパターンがあります。まずはリノベーションでよくある4つの失敗例を見ていきましょう。

1-1.資金計画の失敗

<CASE1>理想の間取りと設備にした結果、予算オーバーに

こんな家に住みたい!という強いこだわりがあったんです。カフェ風の内装で、でも設備は使いやすいグレードの高いもので、床材は無垢で…でも、そんなこだわりを全部叶えたら、想定した予算を大幅に超えてしまいました…。

<CASE2>予想外に費用がかかってしまい、後が大変に…

物件にはこだわりたくて高めで予算を組んでいました。リノベ費用はそんなにかからないだろうと思っていたら、追加工事や叶えたい内装の希望が増えてしまって…。予算を300万もオーバー。その結果、毎月のローンの支払いが思ったよりも大変になってしまいました…。

A子:
予算オーバーしても資金に余裕があるならいいけど、家計を圧迫するのはイヤ

アドバイザー:
これらは資金計画の失敗例です。実はリノベーションは、物件の状態によって追加費用がかかることが非常に多いんです。綿密に設計士とプランを練らなければ簡単に予算オーバーしてしまいます。

1-2.物件選びの失敗

<CASE3>将来売りに出すつもりで買ったのに売れない、貸せない…

将来の資産にできればと思い、10年前に築浅の中古マンションを購入しました。ところが年を経るごとに価格がどんどん下がって、転勤を機にいざ売却しようとしたら全く採算が取れない価格でした。

<CASE4>いざ工事をしようとしたら配管や下地がボロボロだった…

見た目はキレイなマンションだったのですが、いざリノベーションするために業者に入ってもらったら、配管や床下がボロボロだと判明。予算内で追加工事を行うため、内装を一部諦めることになりました。

アドバイザー:
見た目はキレイ、あるいは築浅だからと物件を選んだのに、思ったより資産価値が下がってしまった、後から見えない箇所がボロボロだったとわかることがあります。

A子:
新築に近かったら資産価値が高そうに思えるけど…。

アドバイザー:
いいえ、よほど好立地であるなどの特別な条件がない限り、新築から築年数を経るにつれて、マンションはどんどん資産価値が下がっていきます。安定するのは築20年以降ですね。

1-3.業者選びの失敗

<CASE5>業者に要望を伝えたものの、うまく意思疎通できなかった…

業者の人が提案してくれるプランが、自分の思い描いているものと微妙にマッチしませんでした。ローンの支払いと家賃の支払いが重複するからリノベーションを長引かせるわけにもいかないし、結局妥協したプランに。なんだかモヤモヤが残る結果となってしまいました。

アドバイザー:
リノベーションを行ってくれる業者には、それぞれ得意不得意な分野がありますし担当者との相性もあります。そこがミスマッチだと、せっかく工事しても満足度の低いリノベーションになってしまいます

A子:
自分のイメージを上手く伝えられない、汲み取ってくれない業者だと辛いわね。

1-4.プランニングの失敗

<CASE6>気に入った間取りのはずが、住みづらくなった

リノベーション当時はよく考えてプランしたはずの間取り。ところが、出産後、予想外に死角が多いことに気づきました。子供がすぐに目の届かないところに行ってしまって…。現在二人目を妊娠中ですが、そういえば子ども部屋は1つしかないし…住み替えを検討しています。

<CASE7>マンションの構造上、計画した工事を実施できなかった…

リノベーションの理想はあったのに、マンションの規約でできない工事が多くて。結局、なんだかありきたりなリノベーションになってしまいました。

A子:
自分がこうしたい、と思って決めた間取りが後から不便になっちゃうのはすごく悲しいわ。

アドバイザー:
そのときの自分たちにとって便利な間取りだけを考えると、後々ライフスタイルが変わったときに不便になる可能性が高いですね。

A子:
構造上できない工事があるのは、事前の確認不足?

アドバイザー:
そうですね。壊せない壁などもあるのでマンションの構造を事前に確認してくれる業者を選ぶ必要がありますし、管理規約では使用できる床材が決まっていたり実施できない工事があったりするので、しっかり目を通しておかなければなりません。

リノベーションで失敗を防ぐための5つのポイント

失敗しないリノベーション事例3

A子:
失敗例を4つみてきたけどやっぱりリノベーションって難しそう!

アドバイザー:
ここまでご紹介した失敗の大本の原因は『事前の計画不足』です。きちんと計画を立てれば、ちゃんと満足いくリノベーションができますよ。

逆に考えると最低限おさえておきたいポイントも4つに絞れるということですから、順番に確認しましょう。

2-1.【資金計画】客観的に予算を決める

アドバイザー:
人によって理想の住まいはあるかもしれませんが、それを叶えるために生活が苦しくなっては意味がないですよね。予算オーバーは絶対にしてはいけません。自分の年収によって無理なく返済できる住宅ローンの借入金額は決まっていますから、【年収別】住宅ローン2つの目安表「借りられる額と返せる額」の記事を参考にしてみてください。

A子:
その目安金額にしておけば安心なの?

アドバイザー:
必ずしもそうではありません。自分がどんな人生を送りたいかによって、住宅に使える予算は変わります。

「現在と今後見込める自分の資産」-「人生を豊かにするための資金」=「住宅に使える予算」

という考えで、ファイナンシャルプランナーなどの第三者に意見を求めて費用を決めるのが安心です。

A子:
ふむふむ。その中から物件とリノベーションそれぞれにいくらかけるのか決めるのね。

アドバイザー:
また、工事費用が膨らまないように定額制リノベーションの会社に依頼すると安心です。

>>広さで費用が決まるゼロリノベの料金体系はこちら

A子:
あれもやりたい、これもやりたいとなって費用が膨らみそうだから、料金プランが明瞭だと助かりますね。

2-2.【物件選び】管理状況を重視する

A子:
立地や間取りよりも管理状況?

アドバイザー:
間取りはリノベーションで変えられますが、立地は変えられない部分なのでもちろん重要です。でも、たとえ良い立地であっても長く住めないマンションでは意味がありません。

A子:
確かに…そのために重要なのが管理状況なのね。

アドバイザー:
はい。見た目に惚れて購入すると後悔するケースが多いです。大切なのは、見えにくい管理状況(修繕・メンテナンス)です。

A子:
管理状況の良いマンションはどうやって見分けるの?

アドバイザー:
物件選びの際に修繕履歴で大規模修繕の状況を見てください。築20年以上なら必ず1度は行っているはずなので、管理状況を判断しやすいですよ。

>>おすすめ記事:リノベーションの後悔&失敗談「あるある」6事例とは?|知ってほしい中古物件リノベのポイント

2-3.【業者選び】ワンストップリノベーションを選ぶ

アドバイザー:
業者選びに関しては、まず信頼できる業者であることは大前提です。その上でおすすめしたいのが、ワンストップリノベーションの会社です。

A子:
ワンストップ…?

アドバイザー:
中古マンションを購入してリノベーションする場合は、不動産、設計、工事などの要素が複雑に絡みます。それらを不動産会社や工務店など別々の会社にお願いすると、やりとりも煩雑ですしそのぶん手間暇がかかります。

A子:
そう言われれば、すごくめんどくさそう。

アドバイザー:
そう考えると、中古リノベは物件選びからずっと同じ会社に見てもらうのが一番効率的です。それを行っているのがワンストップリノベーション会社。

自分がどんな暮らしをしたいのか、リノベーションのイメージを最初から担当者と共有して物件選びも吟味してもらえるので、イメージにも齟齬が出にくいはずです。

A子:
後からこの工事はできません、っていうのも少なそうね!

アドバイザー:
選ぶ際は、会社のコンセプトや過去の施工事例を見て自分のイメージに近い物件を手がけている業者を選ぶといいですね。

2-4.【プランニング】必ずリノベーションのゴールを決める

アドバイザー:
リノベーションをしてプランニングに失敗するのは『住んだその先のゴール』を考えていないからです。

A子:
どういうこと?リノベーションして住むことが目的じゃないの?

アドバイザー:
いいえ、例えばゴールを『老後までずっと快適に暮らす』とするなら、そのとき住みたい家ではなく、子育て、子供の自立、老後にいたるまで、ライフスタイルの変化に対応できる住まいでなければいけないはずです。

A子:
ふむふむ、確かに…。そのとき良くても後から不便になるんじゃ、目的達成できてないわね。

アドバイザー:
先程の例で言えば、最初は部屋数を少なくしておいて、必要になったら間仕切りをして部屋を増やせる柔軟性の高いプランにする、といったことが考えられます。自分がその家で本当に実現したい暮らしがどういうものなのかゴールを決めれば、きっと後悔しないはずです。

A子:
住まいを考えるって人生を考えることなのね…わかりました!

2-5.【共通】リノベーションの知識を勉強する

アドバイザー:
リノベーションで失敗を防ぐためには、自身がリノベーションの知識を勉強することも大切です。

A子:
ふむふむ、確かにリノベーションの知識があれば間違った選択を避けることができるわね。

アドバイザー:
ここまで解説してきた「資金計画」や「業者選び」など詳しい知識があれば正しい選択が可能となりリノベーションの失敗を防げます

A子:
でも、どうやってリノベーションの知識を勉強すればよいの?

アドバイザー:
『リノベーションコーディネーター』などリノベーションに関する知識をつけられる資格は多数あります。また、何も資格を取得しなくても不明なことがあればインターネットで調べたり、リノベーション会社に相談したりすることでも知識は身につけられます

A子:
リノベーションって奥が深いんだね。

アドバイザー:
正しい知識を身につけることがリノベーション成功のカギになります。

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リノベーションで失敗しないために確認するべきルールを建物別に紹介

中古マンションのリノベーション後のリビング

A子:
建物の種類によってもリノベーションにルールはあるの?

アドバイザー:
リノベーションは建物の種類によって注意すべき規約や法律があります。最後にリノベーションで失敗しないために確認すべきルールを建物別に3つ紹介します。

  • マンション
  • 団地
  • 戸建て

それぞれ確認していきましょう。

3-1.マンション

A子:
マンションは複数の人が住む建物だからルールも厳しそうね。

アドバイザー:
例えば、「防音のためにクッション性のある床材を使用すること」「ビス打ち厳禁」「床材はカーペット敷きのみ(フローリングNG)」「共用部分の養生は毎日都度撤去する」など、各マンションによって独自の管理規約が存在します。

A子:
なるほど。中には工事内容の制約になるものもありそうね。

アドバイザー:
養生を都度撤収する場合、資材費や職人の人件費が多くかかってしまうことも。マンションごとによって管理規約は異なるため、リノベーション内容の制約になるものはないか、追加予算の元になるものはないか、設計の前に管理会社に規約を確認させてもらいましょう。

3-2.団地

アドバイザー:
団地には築50年を超える建物や旧耐震の建物が多く見られます。

A子:
旧耐震ってなに?

アドバイザー:
旧耐震とは、耐震基準の一つのことです。昔は今よりも低い耐震基準で建物が作られていました。旧耐震では、震度5強の地震に耐えられる建物が基準とされていました。

A子:
現在の耐震基準はどの程度なの?

アドバイザー:
新耐震では、震度6以上の地震に耐えられる建物が基準として設けられています。そのため、古い団地をリノベーションする場合は、耐震性を強化するリノベーションが求められることがあるのです。

A子:
団地は避けた方がいいってこと?

アドバイザー:
そんなことはありません。団地の中にも過去の修繕で堅牢性が保たれたよい物件もたくさんあります。一概に旧耐震を候補から外すのではなく、予算に合わせて目利きするようにしましょう。

3-3.戸建て

アドバイザー:
戸建てをリノベーションする際は、建築基準法の義務を満たさない「再建築不可物件」ではないことを確認する必要があります。

A子:
再建築不可物件…?

アドバイザー:
再建築不可物件とは、建築基準法を満たしていない建物のことを指します。建築基準法には、「建物を建てる際は、土地が幅4m以上の道路に2m以上接していなければならない」という接道義務があります。

A子:
接道義務を満たしていない戸建ては、物件の建て替えや増築・改築は行えないのね。

アドバイザー:

戸建て物件を探してリノベーションをする場合は、再建築不可物件でないか確認してから購入するようにしましょう。

まとめ

中古マンションのリノベーション後のリビング

本記事では、リノベーションでよくある4つの失敗例と回避策を確認しました。初めてのリノベーションは不安を抱える方が多くいます。

あらかじめ、よくある失敗例を把握しておくことで、回避策を考えられるためリノベーションの失敗を防ぐことができます。じっくり時間をかけて、納得のいくリノベーションを実現してください。

また、リノベーションを失敗しないためにはプロに相談することも大切です。ゼロリノベではリノベーションの実績が豊富にあり、物件の選定から間取りプランのご相談、施工までワンストップでのサポートが可能です。

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